9月9日(日)中年のめざめ

おはこんばんちは。シオカワです。

人生41年めにして、初めて映画館でホラーを観ました。

久保田にだまされました。

「こわ系ではあるけど、おもしろいよ! お誕生日祝いにしお分出すからさ~」

タダ観につられて行った自分がバカだった。

「上映作品は当日のお楽しみ」という言葉を守り、ほんとに事前情報をいっさい入れなかったかわいいあたし。

そしたら「2018年上半期ベストホラー」ですって。新文芸座のオールナイト上映。

上映前のワクワク感ゼロ。ほぼ半泣きで暗くなっていく場内に座る。

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4本しっかり観ました。途中寝ることもなく。

結論として「あたし、意外とホラーいけんじゃね?」

以下1作品ずつ感想をば。


「RAW 少女のめざめ」

控えめに言って傑作でした。

脚本、演出、俳優、音楽などなど、すべての要素がすばらしい。ガチッとハマッているのでしょう。

言葉ではなく、顔・身体の表情で語らせる。観る側の想像力を要する…好みです。

主人公を演じる女優が見事です。サッカーに興じるルームメイトを見つめる(ほぼ睨む)顔が最高。

体張ってます。たぶん、ほかでは観ることのない映像も出てきます(おパ●ツからはみ出る陰●のアップとか!!)。

「めざめ」のシーンはほんっとこわかったとゆーか、いやだった。片目隠し気味で観てました(意味不明)。

ラストも秀逸。父ちゃんの愛。思えば主人公が性行為中自分の●を●●してガマンするとことかも究極の愛。

上映後、カズキと「愛の話だね」とうなずき合う。

でも、正直、このレベルを4本は無理でした。精神的負荷が大きすぎて。こわさというか「イヤさ」がグサヴィエ・ドラン(久保田に薦められた)と近い気がしました。いや、ほんと2本め観ないでおこうかと思っていた。

1本めで息も絶え絶え。


「霊的ボリシェヴィキ」

映画学校製作の低予算ホラーのようです。

突然登場人物たちが歌い出すレーニン賛歌(?)にのせたタイトルバック(と言っていいのか)が大好きです。

「え、なーんだ、ホラーってこわくないじゃーーん!!」って思わせてくれた。偉大な作品。


「THE VOID」

カズキ先生いわく「『水棲からの外来X』はコレです!!」だそうです。

グロテスクな化け物、謎の組織、病院…わー絶対こわいじゃん、超絶ホラーじゃん!とドキドキしていたら…。

え?なにこれ?悪ふざけ?

壮大なギャグ?

途中から、マジメに観ていたあたしの時間返して!って心が叫び出しました。

はい。楽しみました。心から。

要素てんこもりで、登場人物ひとりひとりにまぁまぁ大きなドラマがあり、でもこれをぐいんとまとめてしまう力技。力すげー。

あたしのお気に入りのキャラふたりがいい感じになりそうな終わり方だったのでうれしいです。


「マッド・ダディ」

新文芸座の解説の方の「ボーナス・トラックみたいな作品です」の言葉どおりの作品。

これはもう完全にニコケイを愛でる作品でした。

タイトルバックのニコラス・ケイジ顔面アップででもう笑っちゃって笑っちゃって。
子殺しをテーマにしたブラック・コメディなんですが、終盤の仕掛けにニヤリとされられました。
ああ、そうよね、「親も子ども」よね、と。
笑って終わってよかった。

まとめ)

ホラーは、「え?これどうやって終わるの?」っていう恐怖なのかな、と思いました!かしこ。

以上、「映画がそんなに好きではなく、ホラーにまったく興味のない人間」の感想(Side-B)でした。

明日は、「映画が大好き、ホラー大好き」なカズキ先生のSide-Aをお楽しみください。

夜明けのラーメン&ビール。

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